東京

バイバイって言って手を振ったら最後
まだ、誰も帰ってこない。
まるでブラックホールのよう。
カーテンを開いて外を歩くのは異国の人。
エレベーターでサンキューっていう。
時計さえなければ、ずっと7時のまま。
中心がここだというなら、私はずっと知らないままだった。
ここで見つける事ができるものは、概観でもにぎやかさでさえない。
奥深くに潜む自分の感情だけ。
どれだけの人がこの道を歩いたのだろう。
だけど何故知ろうとしない人がいるのだろう。世界の広さを。
私が目指してるところがここだとしたら、きっともう住んでる。
誰もかえってこないブラックホールに。
見てる視点が近ければ近いほど危ない運転になるのは
筋が通ってて、そしていつも感じていなければならない事実だ。
そこへ行きたいといつも願うけど、出逢うのはまだ先だね。
きっと巡り会える。