君に会わない頃 君の知らないモンドにいた。
暗い闇ではじめて一緒に踊った相手に恋をした。
インターネットを知った ホームページという存在を知った。
恋は窓越しのキスで終わり 辛さは台湾で消えた
だけど、今の台湾には、そんなものひとかけらも残ってはいなかった。
秘密の場所で隠れ家だった。
多くの外人と一緒に、朝の5時はすぐにやってきた。
ずっと爆音で、きらびやかなトランスが混じるポップ系のミュージックが中心だった。
みんなが語る、かつてのモンドとはその時代の事。
クラブでは、たくさんの事を学んだ。
基本、クラブにはまるのは真面目人間だと思った。
真面目が悪い人になりきろうとする場所だ。
音楽というたてまえを使って、自由に自分を演じる。
いつも心の隙間をそこで埋めていた。
ドラックを平気でしちゃう人。それでおかしくなってる人。
すぐにやっちゃう子、レイプ、ナンパ、まさに何でもありだった。
見て見ぬふりをして、
誰かまわず、ハグを、キスを。
一種の遊びのショットガン。
自分の名前も、歳も全部変えて、私は誰だったんだろう。
なんで、君は私の本名を呼んでるの?
なのに、なんで歳を知らなかったの(笑)
スキントは、一番嫌いな場所で、一番好きな場所だった。
君にスキントであう日はほとんど雨だったことを知っているかな?
わざと雨の日に行ってた。こもる音と、人がいない空間が好きだった。
どうやって、なんで仲良くなったのかは まったく覚えてないね。
真面目君が、いつまでたっても、意地張って敬語なのはなんでなんだろうね。
淋しいが二人、いつも一緒にでかけて、違う場所で時を過ごした。
気がつけば、今でも二人きりでご飯食べたことないじゃないか。
今も変わりはしないさ。
二人の虚無を埋めるパテを情という観念で埋めたい気持ちで。
根本的には淋しいだけ。
一度 敷いたレールは頭の中では消えたりしない。
だから、今一番必要なのは、新しいレールを隣に敷くことだけ。
大人になりきれない クラブ人間がたくさんいて、
概念とか先入観、客観的思考を大切にする。
すっごい小さい世界で、世界を見ず地場しか見えない。
大物の言葉を信じ、外に出ようとしない。
理論だけで物事を語り、はずれを馬鹿にする。
大嫌いの群れに入らず
いつまでも、お一人様の私。
ずっとこのまんまだよ。
どんなにたくさんレコードを買っても。
いつも自己満足だ。
早く大人になりたいね。
甘えたい子供だよ。まだまだ。
だから、甘えさせてくれる人がきっといるんだね。
ずっとずっと大切にしたい気持ち、
また車を走らせながら 話せるといいね。
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