ひーじじが残したもの

私には、乳児の頃から小さな時の記憶が、わりとある。
三歳にして、耳の下を11針も縫った
一升瓶を持って転んだからだ。
その時の記憶もはっきりある。
あんな田舎に住んでたからかな?
2.3歳で屋根にのぼり瓦の上で遊んでた。
ひーじーちゃん子だった。
お父さんのお父さんは、父が物心つかない内に無くなってしまったから、私には普通のじーちゃんだった。
いつも本家の作業場で薪を割る姿を退屈そうに見てた。
山野の家は、昭和50年代で全てがストップしてる。
おばーちゃんはずっと何も捨てなかったから。
じーちゃんは、かなり前に亡くなったはずなのに、
未だにベルトがぶら下っている。
そのベルトを処分しながら、その部屋の改修が続く。
あなたがそこにいます。
私の口を使い 物を発します。
『うまくいった』
そうそこでおもってくれてるのなら、私も安泰。
ひーじじが作った家、家具、もの達。
そのまま残ってる遺品。
全部キレイになって陽の目が見れますように。