夢の中

夜の景色の中
ひっそりと流れる真っな川
草が多い茂り 川の水は見えない。
その草に咲く モーブ色の花だけが 夜の明かりに光る。
私はその光に抗う事ができず、ただ歩いてゆく。
足の下には虚無が広がっている。
ただ 足にしがみつく水にまかせ、沈んでいく。
腐乱した心と 氷のように冷たい川の水。
私は音もなく沈みこんでいく。
だけれども、心は限りなく満たされている。